MANUAL
- 油性施工マニュアル -
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アンダーフロア
概要
製品
加温
<1L缶の場合>
バケツ等で湯せんしてください。
<20L缶の場合>
バンドヒーター温めた材料を棒などで掻き混ぜ、塗料が均一になっているか確認してください。
加温し過ぎると塗料が硬化するので注意してください。
<301の場合>
バンドヒーターに加えて、ホットメルト専用のサーキュレーションシステムを併用してください。
通常のエアレスでは塗布できません。
20L缶の場合は、必ず缶のフタを開けてください。缶を密閉した状態での加温は非常に危険です。
施工
①チッピンング部位
ホイールハウス等には防錆や防音を目的に、軟質の耐チッピング剤が施されています。
既に防錆されており、ノックスドールを塗布する必要はありません。
塗布した場合、耐チッピング剤に含まれる可塑剤が影響し、ノックスドールが溶解する可能性があります。
チッピング部位を黒く塗装したい場合は、チッピング着色剤【エンメイ600、620、650】を推奨します。
②アンダーフロア
<奥部>
構造が入り組んだ奥部を先に塗布します。平面から塗布すると、奥部を塗布する際に再度平面が二度塗りされて膜厚が不均一になると共に、塗料の垂れ落ちにつながります(床の汚れ、塗料の無駄)
<立体的な足周り>
塗膜の厚みが集中しないように、対象との距離を保ち角度を変えながら塗布します。
<平面>
距離を保ちながらガンを平行に移動し塗布します。
1Lガンの場合は、片方の手で缶を支えながら塗布してください。
③膜厚の確認
ノックスドールのアンダーコートは、性能を維持する目的で“推奨の乾燥膜厚”が設定されています。
●低溶剤
乾燥すると縮むため、乾燥膜厚より厚めに塗布する必要があります。
<NX900の場合>(乾燥固形率約50%)
塗布膜厚300~1000㎛ ➤ 乾燥膜厚150~500㎛
<NX1600の場合>(乾燥固形率約70%)
塗布膜厚750~2200㎛ ➤ 乾燥膜厚500~1500㎛
●無溶剤
ほとんど縮まないため、厚めに塗布する必要はありません。
<NX300・301の場合>(乾燥固形率約100%)
塗布膜厚150~350㎛ ➤ 乾燥膜厚150~350㎛
膜厚計を直角に当て、塗料が付着した数値が塗布膜厚です。
出来るだけ膜厚を測定し、必要な塗布量を確保してください。
推奨膜厚に達しない場合、塗膜の剥がれ、割れが原因で、期待された防錆効果が得られないことがあります。
④乾燥の確認
●低溶剤
有機溶剤が気化することで、徐々に表面が乾燥していきます。
<NX900の場合>
表面乾燥:3時間~半日
<NX1600の場合>
表面乾燥:半日~1日
●無溶剤
有機溶剤(気化成分)が入っていない遅乾タイプ。
空気中の酸素と化学反応し、ゆっくり時間をかけて半硬質の酸化被膜を形成していきます。
乾燥しないことで、長期間にわたり鋼板や錆に深く浸透することが可能です。
<NX300の場合>
表面乾燥:1日~3日、化学的硬化:1か月~3か月
<NX301の場合>
表面乾燥:1日~3日、化学的硬化:1か月~3か月
加温して塗布した直後に固まり、車両を動かせる状態になります。
乾燥時間は、気温や湿度により変わります。冬場の低温下や梅雨の高湿下では、遅くなります。
⑤塗り漏れ
●低溶剤
NX900、1600の場合は、NX900エアゾールを使用してください。
●無溶剤
NX300、301の場合は、NX300エアゾールを使用してください。
⑥除去
塗布後長期間が経過した場合、コールドディグリーザーでは除去できないことがあります。
保管
そのままフタを締めると中の溶剤が気化しやすくなります。
ビニールの切れ端やラップなどを挟んでフタを締めてください。
可能な限り早めに使用して下さい。